■自律神経免疫療法
自律神経には皮膚ヒフ交感神経と副交感神経があり、主に過度のストレスなどで交感神経が緊張した時に、病気が発生します。特にガンの発症に深くかかわっているのは、働き過ぎや心の悩みなどのストレスと薬物の長期連用です。
これらは、自律神経の一つである交感神経を緊張させ、免疫力の低下を招いて、ガンを呼び込む体調をつくります。したがってガンを治すには、交感神経の緊張を抑え、自律神経のもう一方の、副交感神経を刺激すればよいのです。
リンパ球のなかのNK細胞がガン細胞を殺すときに皮膚ヒフに使うパーフォリンや、NKT細胞がガン細胞を殺すときに使うファス分子は、副交感神経が優位でなければ分泌することができません。つまるところ、免疫細胞がガン細胞としっかり闘えるのは、副交感神経が優位な体調のときということになります。リラックスしているときや、笑いがこぼれるような楽しい時間を過ごしているとき、免疫力はより高くなるのです。
自律神経は、免疫機能の中心的役割を果たす白血球(95%を顆粒球とリンパ球で占める)の働きにも密接にかかわっていて、交感神経が緊張すると、顆粒球がふえます。
健康な人は、皮膚ヒフ顆粒球の割合が54~60%、リンパ球の割合が35~41%ですが、病気になると顆粒球の割合が60%を大きく超えてしまいます。このように、交感神経が優位になると白血球中の顆粒球が増え、副交感神経が優位になるとリンパ球が増えます。
すなわち、自律神経のバランスがくずれることによって免疫が低下して発病し、自律神経のバランスを整えることで免疫を高めて病気を治すことができるという理論。これは、人をまるごと全人的に見る東洋医学的考え(ホリスティック医学)で、西洋医学的な、部分的対症療法とは異なります。

